このページではアドセンスのクリック単価(CPC)について解説します。
- クリック単価の調べ方が知りたい
- クリック単価が低い原因を知りたい
- クリック単価を上げる方法が知りたい
このような人向けの記事になります。
さいごまで読むと、クリック単価をあげてアドセンスの収益を増やす方法が分かるようになります。
アドセンスのクリック単価の確認方法
ここではクリック単価の確認方法を解説します。
デフォルトのレポートには表示されないので事前に設定する必要があります。
アドセンスの管理画面にログインします。
左サイドバーにある「レポート」をクリック
赤枠のボタンを押します。
下にスクロール(移動)します。
①「CPC]にチェックを入れます。
②「適用」をクリック
横にスクロール(移動)してください。
赤枠部分に「CPC」が表示されました。
クリック単価(CPC)が低い原因
広告の数が多い
サイトやブログに表示している広告の数が多いほど、広告1枠あたりの価値が下がります。
広告主の気持ちになって考えると、自分の広告だけが表示されていれば嬉しいですよね、
つまり広告は1枚しか貼られていないほうが良いのです。
しかし1枚だけだとユーザーに見落とされる可能性もありますし、たくさん広告を表示させたほうがクリックされる可能性があがるので貼りたいですよね。
しかし、数が多くなるほど広告1枠あたりの価値が落ちるので注意しましょう。
ユーザーが即離脱している
ユーザーはファーストビュー、もしくは少し下ぐらいまでで離脱するかどうかを決めます。
- 自分が知りたい情報がなさそう
- 読み込みスピードが遅い
- 雰囲気が好みではない
いろいろな理由で離脱します。
ユーザーがすぐ離脱して再検索した場合SEO的にマイナスになりますが、GoogleAdSense的にもマイナス評価がくだされます。
「即離脱される=コンテンツの質が低い」と判断されるからです。
質が低い媒体に広告を出したい人はいません。なのでクリック単価(CPC)が下がります。
・確認方法
アナリティクスに表示される「直帰率」では、ユーザーが即離脱しているか分かりません。
2ページ目を見ないで離脱したアクセスは全てカウントされるからです。
つまり最後まで読んでそのまま離脱した人も直帰率には含まれるのです。
ページの滞在時間が少ない場合は即離脱されているかもしれません。
一番確実なのはヒートマップを利用して解析することです。
スマートプライシング
スマートプライシングとは、意図的にクリック単価(CPC)を引き下げる機能です。
・成約率が低い
アドセンスは商品が成約しなくても広告がクリックされると報酬が発生します。
しかし、成約率がクリック単価に影響します。
広告主の立場で考えれば、成約率の高い広告枠に表示させたいですよね。
逆にいうと、成約率の低い広告枠には出したくないということ。
Googleがスマートプライシングを使う理由などは以下のリンク先ページを参考にしてください。
>>AdSense での入札について – Google AdSenseヘルプ
購買意欲が低いユーザーを集客している人は注意してください。
例えば、芸能人のスキャンダルを読みたい人の購買意欲は高いでしょうか?
ほぼゼロだと思います。知りたいのは芸能人の話なので。
トレンドブログは要注意ですね。
ただ、有名人がドラマで着ていた服やアクセサリなどを知りたい人であれば購買意欲は高いです。
なのでテーマ、ジャンルというより、ユーザーの目的や心理状況を考えて記事を書くようにしないといけません。
・誤クリックが多い
ユーザーの購買意欲以外に「誤クリック」にも注意してください。
誤クリックが多いと、クリック数を増やしてしまい成約率は低下します。
ユーザーは広告を嫌うことを気にして自然に溶け込むように努力されている人は多いです。
しかし、広告の区別がつかない貼り方は誤クリックを増やすので注意してください。
表示できる広告が少ない
キーワードと広告がマッチしないとクリック単価は低下します。
どの広告が表示されるかはオークションで決まります。
AdSense では、パブリッシャー様のサイトに表示される広告と、その広告によってパブリッシャー様が得られる収益額が、オークションによって決まります。広告の収益額は、広告主が設定した入札単価などの要素によって毎回変わります。サイトに表示されるのは、オークションを落札した広告主様の広告です。
広告主は事前にキーワードを決めています。
記事が広告主の要望にあう内容(キーワード)でなければ広告は表示されません。
オークションに参加する広告主が多いほど、競争が起きるためクリック単価はあがります。
逆に少なければクリック単価は低くなります。
広告のサイズが最適化されていない
一般的に広告サイズが大きいほどクリック単価は高くなります。
パソコン、スマホの画面サイズに適した広告を表示することが重要です。
小いさすぎても大きすぎても駄目です。
広告サイズの最適化は手動でやる他に、「自動広告を使う」「広告サイズの最適化設定をオンにする」の2つの方法があります。
参照:広告サイズの最適化設定 – Google AdSense ヘルプ
季節の影響を受けている
アドセンスのクリック単価が季節の影響を受けるのは2パターンです。
- テーマにシーズンオフがある場合
- 広告主の勝負月の後
ガーデニングやキャンプ、スキーなど、シーズンがあるテーマはクリツク単価の増減が激しくなります。
当然シーズンオフにCPCは下がります。
ただし、テーマにあった広告が少ない、もともと低単価のジャンルの場合は年間を通してクリック単価は低いです。
一般的に12月、3月はクリック単価が上がります。
理由は広告主の勝負月、もしくは予算を使い切る必要があるからです。
なので翌月の1月、4月はクリック単価が落ちます。
特に4月の落ち込みは半端ないです。
アドセンスのクリック単価を上げる方法
高単価ジャンルをテーマにする
クリック単価(CPC)を上げる方法、1つ目は「高単価ジャンルをテーマにする」です。
動画の1分2秒あたりで以下のコメントがあります。
「例えばペットフードの広告と高価な時計の広告であれば高価な時計がより高い広告費となる可能性が高くなります。」
アドセンスの広告はどれも同じクリック単価ではありません。
高単価もあれば、1クリック1桁の安いジャンルもあります。
・RPM(インプレッション収益)の高いジャンル
広告が扱う商品の価格が高い、もしくはLTVが高い商品を扱うジャンルはクリック単価が高いです。
※RPM=表示回数 1,000 回あたりの見積もり収益額
※LTV=Life Time Valueの略で「顧客生涯価値」を意味します。
例えば、初回購入費は980円と安い商品でも半年縛りがあるなどで総合金額が万単位になる場合、初回から解約までの合計金額で売上の価値を判断する考え方です。
なので広告が扱う商品が安くても、サブスクや回数縛りがあるなら、販売者の手元に残る利益が多いので広告費も潤沢の可能性があります。
逆に、LTVが低い商品、例えば「漫画・アニメ」などの広告はRPMも低くクリック単価が安い傾向にあります。
広告主の利益が多ければ、広告費に回せるお金も多いので競争が発生してクリック単価が上がるのです。
掲載するアドセンスの広告数を減らす
クリック単価(CPC)を上げる方法、2つ目は「掲載するアドセンスの広告数を減らす」です。
前述の通り広告枠の数を増やすとクリックが分散するので、1枠あたりの価値が価値が下がります。
施策としては「広告枠を増やす」は避けるべきで、減らさなければなりません。
では、どの部分の広告を減らすべきか?
削除するべきは「クリック率が低い広告枠」です。
初心者さんの場合はクリックを優先して広告の数を増やすほうが良いと思いますが、ある程度の経験者はクリック率の低い場所には広告を貼らない方法も試してみてください。
出来ればページ単位でテストしたほうが良いです。
いきなり全てのページは厳しいと思いますので、アクセス数が多い上位3ページ当たりをテストすると良いかと。
誤クリックされそうな場所に広告を貼らない
クリック単価(CPC)を上げる方法、3つ目は「誤クリックされそうな場所に広告を貼らない」です。
前述のスマートプライシングの観点から効果的な施策です。
広告をクリックしてもすぐ閉じられては、広告主のメリットがありません。
仮に成約にならなくても、ある程度の時間は広告を見てもらうことが重要です。
そのためには、誤クリックさせない施策がい必要です。
コンテンツと広告の区別がつかない場所に表示するのはやめましょう。
広告のブロックをやめる
クリック単価(CPC)を上げる方法、4つ目は「広告のブロックをやめる」です。
アドセンスの管理画面から、表示される広告をブロックできることをご存知でしょうか?
クリック単価を上げる方法として「Amazonや楽天などのCPCが低い広告をブロックしましょう」と書いているブログもあります。
私は「広告のブロック」は意味がない、テーマによっては悪手だと考えています。
理由を話す前に前提条件を補足しておきます。
アドセンス広告は「記事の内容にマッチングしたターゲット広告」と「ユーザーの興味・関心に基づいて表示されるパーソナライズ広告」の2種類があります。
どちらの広告を表示させるかはGoogleが判断します。
ターゲット広告が表示されるには、少なくとも広告主が入札しているキーワードにそった記事であることが必要です。
仮にあなたのブログターゲットが、ゲームや漫画好きだったとしましょう。
ターゲット広告、パーソナライズ広告ともに低単価の広告が表示されることになります。
Amazonや楽天の広告までブロックしてしまうと、表示できる広告も減少してCPCは激落ちします。
つまり、高単価ジャンルを選ばない限り広告のブロックは自分で自分の首をしめるようなものなのです。
もう1つの見方をしてみましょう。
仮にあなたの記事が高単価ジャンルについて書かれてあるのに、クリック単価が低いということは「ターゲット広告」ではなく「パーソナライズ広告」が表示されている可能性が高いです。
※本来は高単価ジャンルに関心がある人にはパーソナライズ広告も高単価になりそうですが完全富裕層がターゲットでない限り低単価の広告も表示されます。
こういう状況で広告をブロックしても意味がありません。むしろcpcは下がる可能性が高い。
やるべきことは「広告のブロック」ではなく「広告主が入札しているキーワード」で記事を作ること。
そしてタイトルや見出し、文中にキーワードを散りばめてGoogleに記事のテーマを正しく認識させることです。
ちなみに「広告主が入札しているキーワード」はキーワードプランナーから確認できます。
表示回数の多い広告にあわせてリライトする
クリック単価(CPC)を上げる方法、5つ目は「表示回数の多い広告にあわせてリライトする」です。
自サイトに何回も表示されている広告、もしくはライバルサイトで良く見かける広告は、クリック単価が高い可能性があります。
その広告の内容に記事をリライトして表示される可能性を上げてみましょう。
自分のサイトにどのような広告が表示されているかは、Googleアドセンスの管理画面から確認できます。
・管理画面にログインする
・左サイトバーにある「広告レビューセンター」をクリック
まとめ
アドセンスのクリック単価を上げるには、ユーザーに魅力的なオリジナルコンテンツをサイト・ブログ内に充実させることが必須です。
ユニークであることの重要性は「クリック単価の低下 – Google AdSense ヘルプ」にも記載されています。
そのうえで「広告主の利益を考える」「必要ない広告枠は減らす」「ユーザーをだまさない」「広告のブロックをやめる」など本記事で紹介した施策を実行してみてください。
指標になる数値があれば施策も進めやすくなります。
クリック単価と関連性の強い指標として「アクティブビュー視認可能率」があげられます。
以下のリンク先ページに詳細をまとめましたのでご覧ください。